コロッケそばの誘惑
久しぶりに上京。三多摩(東京?)地区に来ると必ず食べたくなるものの一つが「コロッケそば」である。
分倍河原の駅が、まだsuicaもIOカードも使えず、自動改札も無かった頃、駅の構内に立ち食いそば屋があった。その名も「深大寺そば」。今は自動改札でJRと京王が構内を分け合い、その余波でそば屋も妙な具合に分断してしまっていて店名も高幡そばに変わっていた。
ありがたいことに「つゆ」というかダシの味(ダシって言うと讃岐うどんになってしまいますね!)は昔と変わらず正当派関東風でかつお節の香り高く、醤油の色で黒く味は香ばしく、そして甘いという特徴で、それぞれが主張しているのであるが上品にまとまっていて、すこぶるウマイ。
当時お世話になったスタミナそばも、かき揚げ卵そばとして残っていて懐かしい。
この卵を「ゆで卵にして!」ってよく頼んだっけ。
かけそばにコロッケを入れるという思ってもみない組み合わせを最初に考えたのは誰なのだろう?と考えつつ七味を一振り、二振り。
おもむろにコロッケをつゆの中に強制的に沈め、思いっきりつゆを吸わせる。
ズブズブになったコロッケを口に入れるとジャガイモがつゆで温まり、少しホクホクさを取り戻し口に広がる。そしてソバをすする。ウマイ。
分倍河原の立ち食いそばが密かに日本一では無いかと思う今日この頃である。