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ニセ温泉騒動に思う


 乗鞍の麓の白骨温泉の「草津温泉の元」混入事件を発端に、最近になって伊香保温泉、水上温泉の一部の旅館で、水道水や井戸水を温めた風呂を「温泉」としていたのが判明した。
 白骨の件は、元々温泉だった水に「白濁」の為に草津温泉の元を入れていただけなので、私としては「まぁ何とか許せる」という範囲であるが、水道水を湧かした風呂を「温泉」というのは笑止千万である。
 温泉法によれば、特定の成分が入った25度以上の湧出水を温泉と定義している。
 記憶に間違いがなければ、昔は温度によって鉱泉と言ったり温泉と言ったりしていたように思うが、温泉法自体が何度も改正されているようなので、今は25度以上あれば温泉なのであろう。
 温度の要件を満たさないが為に、湧出水に特定成分が入っていても「井戸」とされてしまった未温泉も相当あるのでは無いかと考える。そう言う水を湧かしていると言うならば、同情の余地はまだある。
 それより。
 水道水を湧かした「温泉」は論外として、私が温泉業界に求めたいのは、表示に「かけ流し」なのか「循環」なのかを是非明示して頂きたい、と言うことだ。コスト削減の為に循環湯を使った温泉が巷には溢れていると言う。自分の所に源泉が無いかぎり「かけ流し」の温泉は難しいとも聞く。
 とは言え私は循環湯を「悪」だとは思っていない。湯の温度を一定に保つための循環方式もあるからだ。だから、温泉経営側には正々堂々と「循環」なのか「かけ流し」なのかを表示して貰いたい。

ある意味、「温泉」の信用は地に墜ちた。
正直に、あるがままに温泉の表示をして欲しいと私は思っている。


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コメント

>最近になって伊香保温泉、水上温泉の一部の旅館で、水道水や井戸水を温めた風呂を「温泉」としていたのが判明した。

なんか薄めたじゃなくて「100%水道水」とか「100%井戸水」とかあるらしいです。

誰が高い金出して、高い旅費出して近所の銭湯みたいなとこに行くか!と。
というか、銭湯と比較しちゃ銭湯がかわいそう過ぎますね。

そう言えば世の中には「銭湯」なんてのがありましたね。すっかり失念しておりました。
スーパー銭湯なんて言うのもありますが、所によっては温泉利用していたりするので、何だかこの業界はとっても複雑に見えてきました。

嘉門達夫先生が先日、北野たけしのTVに出た時にこのネタで一発かましてくれました。

(「白い色は恋人の色」の替え歌)
♪温泉の白い色は、入浴剤の色~

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